『ある文筆家の暮らし』 no.7

彼は文筆家である

 

本棚に置いた本は手に取りにくいので

 

机の上に立てておくのが好きだ

 

 

本を読み考えをめぐらすのは、

 

乱立する本に埋まる作業机の上でも

 

いざ筆を となると

 

日本人だから などと幾分かたくなに

 

床に腰を下ろし あぐらをかいたりしながら

 

文机に向かうのである。