『ある文筆家の暮らし』 no.4

彼は文筆家である

 

目が覚めるとすぐ

 

お湯を沸かす

 

散歩の為に

 

珈琲を淹れる為に

 

テーブルには手動のミルが待ち受けている

 

テーブルの前に腰掛けてゆっくりと回す

 

身体のスイッチもゆっくりと入ってくる気がして

 

これからはじまる今日を期待してみたりする

 

 


横を向くと見える 庭の木漏れ日を

 

見ていたかと思うと

 

ぶらりと散歩へでてしまうのだ

 

近所の河原で魔法瓶の水筒から

 

湯気のたつ珈琲の香を楽しむのが

 

春の日のお気に入り